建築用語集の仮設工事編[建築施工管理技士]

2級建築施工管理

※この記事にはプロモーションが含まれています。

仮設工事関して重要な用語の解説です。

2級建築施工管理技士試験の記述問題で出題される可能性がありますので、覚えておきましょう。

建築施工管理技士試験で必要となる用語集はこちらをチェック

防護棚(ぼうごだな)/ 養生朝顔(ようじょうあさがお)

防護棚、養生朝顔(朝顔とだけで呼ばれることもあり)は、工事中における落下物を防ぐために、足場や構造物の外部へ突き出して設置するもので、作業者や通行人等に対して頭上からの落下物による事故を防ぎます。

その形状から「朝顔」と呼ばれることがあります。

設置の留意点としては、工事場所が地上から

  • 10m以上の場合は1段以上
  • 20m以上の場合は2段以上

設置する必要があります。

突き出す長さは、足場から水平距離で2m以上、下部の斜材角度は20度以上となります。

以下ページで朝顔養生の留意点などを詳しく説明しましたので、こちらもご覧ください。

朝顔養生とは?留意点、基準、寸法、単価について解説しました

ローリングタワー

ローリングタワーとは、天井など高い部分の作業に用いる移動式のキャスターを付けた足場のことで、高所作業を安全に行うために開発された移動可能な足場です。

この装置は、特に天井作業や壁面のメンテナンスなど、地上からのアクセスが難しい場所での作業効率を大幅に向上させます。

キャスター付きであるため、必要に応じて簡単に位置を変更できる点が大きな特徴です。

使用時には、いくつかの安全対策を講じる必要があります。

最も重要なのは、作業者が乗った状態でローリングタワーを移動させないことです。

この行為は、バランスを崩して転倒するリスクを高め、重大な事故につながる可能性があります。

さらに、移動する際は、転倒や他の危険を避けるため、作業エリア周辺を関係者以外立ち入り禁止にすることが推奨されます。

ローリングタワーの利用にあたっては、これらの安全対策を遵守することで、作業の効率化と同時に、作業場の安全性も確保できます。

高所作業の際には、ローリングタワーを適切に使用し、安全第一で作業を進めることが重要です。

足場の手すり先行工法

足場の手すり先行工法は、手すり付きのユニットで足場を組み立てていく工法のことで、常に手すりが先行して付いているので、組立時や解体時における安全性が高くなっています。

足場の手すり先行工法は、安全性を重視した建設現場で採用されることが多い革新的な方法です。

この工法では、足場を組み立てる過程で、手すりが最初に設置されるため、作業員が高所での作業を行う際の転落リスクが大幅に低減されます。

特に、組み立てや解体の作業中において、作業員の安全を確保することが可能となります。

足場の手すり先行工法を適用する際には、いくつかの重要な点に注意を払う必要があります。

まず、作業エリア内への無関係者の立ち入りを厳しく禁止し、安全な作業環境を保持することが不可欠です。

また、使用する材料に関しても、腐食や亀裂などの強度に影響を与える欠陥がないことを確認し、常に最高の品質を維持することが求められます。

この工法の採用により、建設業界では作業員の安全を守りながら、効率的に作業を進めることができるようになりました。

足場の手すり先行工法は、その安全性と効率性から、今後も多くの現場での採用が期待されています。

親綱(おやづな)

親綱とは作業者が着用する安全帯を取り付けるため、高所や開口部など墜落の危険がある場所に設置するロープの事で、高所作業時の安全を確保するために必要不可欠な装置です。

これは、作業者が身につける安全帯を接続するロープであり、特に墜落のリスクが伴う場所に設けられます。

その主な役割は、万が一の転落事故を防ぐことにあります。

この親綱の設置に際して重要なのは、その張り方です。

具体的には、支柱と支柱の間のスパンが9メートルを超えないようにすることが求められます。

そして、ロープが適切な緊張を保ち、たるんでしまわないように注意深く張ります。

この適切な張り具合が、作業者の安全を守る上で極めて重要なのです。

さらに、親綱を設置する際には、その材質や耐久性も考慮する必要があります。

使用されるロープは、強度と耐候性に優れたものを選ぶことが推奨されます。

また、定期的な点検とメンテナンスを行い、劣化や損傷がないかを確認することも、安全確保のためには欠かせません。

親綱の適切な管理と使用は、高所作業の安全を守る上で不可欠です。

安全ブロック

安全ブロックは、高所での作業をより安全に行うために不可欠な器具です。

この器具は、万が一の転落事故を防ぐために設計されており、作業員が高い位置で作業する際の命綱となります。

使用する際の重要なポイントとして、安全ブロックを適切な位置に設置することが挙げられます。

具体的には、作業者が横移動する場合、その動きは安全ブロックが取り付けられた位置の真下から30度の範囲内に留める必要があります。

これは、安全ブロックの機能を最大限に活用し、不意の落下時に即座にブレーキが作動するようにするためです。

また、横移動する際には、急な動きを避け、ゆっくりと行動することが推奨されます。

急な動きは、安全ブロックのメカニズムを誤って作動させる可能性があり、それによって予期せぬ事態を引き起こすリスクがあります。

安全ブロックの適切な使用は、高所作業の安全性を大幅に向上させます。

このため、作業前には必ず装置のチェックを行い、正しい取り扱い方法を理解しておくことが重要です。

さらに、定期的なメンテナンスを怠らず、常に最適な状態で使用できるように心がけましょう。

床開口部の養生(ゆかかいこうぶのようじょう)

床開口部の養生は、床の開口部に、作業員の墜落を防止するための手すり、防護柵、囲い等の防護措置を設け、養生をすることを言います。

床開口部の養生は、建設現場やリフォーム作業で欠かせない安全対策の一つです。

この養生作業は、作業員が床の開口部から落下する事故を未然に防ぐため、非常に重要な役割を果たします。

安全対策を施す際には、手すりや防護柵、囲いなどの設置だけでなく、それらを取り外す必要が生じた場合、作業が完了した直後に元の状態に戻すことが肝心です。

これにより、作業中だけでなく、作業後も継続的に安全性を確保することができます。

床開口部の養生においては、ただ単に防護措置を講じるだけではなく、その管理と維持にも注意を払う必要があります。

これにより、全ての作業員が安全に作業を進めることが可能となり、事故のリスクを大幅に低減させることができるのです。

建築施工管理技士試験で必要となる用語集はこちらをチェック

コメント

タイトルとURLをコピーしました