ラス型枠とは?メリット・デメリット留意点について解説

ラス型枠 躯体施工

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ラス型枠工法とは、型枠工事では一般的な合板や鉄板等の代わりに特殊金網を使用した捨型枠工法のことです。

具体的には、せき板に特殊リブラスという鋼製ネットを使用して、鋼製フレームと締付け金物や横端太材で固定します。

コンクリート打設後は特殊リブラスは解体せずに躯体にそのまま打ち込み(埋め殺し)ます。

従来の土木・建築コンクリート工事で使用していた 合板や鉄板等の欠点とも言われている気泡問題も解決できる工法です。

ラス型枠工法のメリット

ラス型枠工法の場合は、合板や鉄板等での型枠工事と異なり、工期短縮や現場での変更対応が可能になります。

また、生コンの打設時は、金網状(メッシュ)のラス型枠を通して生コンの打設状況を目視で確認できるので、従来の工法の欠点と言われている余剰水や気泡問題を軽減することができます。

さらに、型枠の解体・撤去作業が不要なので、工期、資材置場、騒音問題等を大幅に解決してくれるというすごい工法です。

ラス型枠工法のメリットとして

  • 工期の短縮
  • 形状の自由度が高い
  • 騒音を減らせる

があげられます。

工期の短縮

金網状のラス型枠は、木製の型枠に比べ軽量で、運搬などの労力が大幅に軽減されます。

また、捨て型枠(埋め殺してしまう型枠のこと)のため型枠の解体工事も不要で、工期が大幅に短縮されます。

形状の自由度が高い

ラス型枠は、切断、折り曲げ、曲面などの加工がしやすいため、複雑な形状への対応が容易です。

木製の型枠では難しく技術力が必要だった形状に対しても、ラス型枠であれば対応できます。

騒音を減らせる

木製型枠の場合は、どうしても組み立て・解体の際に騒音が出てしまいます。

でも、ラス型枠は組み立て時も比較的音が少なく、捨て型枠工法のため型枠の解体工事がありません。

ラス型枠のデメリット

このように一見万能ラス型枠ですが、デメリットもあります。

ラス型枠はメッシュ状のため、余剰水とともに若干セメントペーストが流出してしまうというデメリットがあります。

そのため、かぶり厚を10~20mm大きく取るなど対策が必要です。

また、寒中コンクリートなど型枠による初期養生が必要なものには向いていません。

そして、リブラスの発錆が問題になるような場所には使用できません。

というようなデメリットがありますが、メリットの方が圧倒的ですね。

コスト的に、、という話も聞きますが、木製と違い型枠の解体工事がないので、その分のコストを考えれば問題ないレベルになるはずです。

やったことがない、よくわからない、という理由からラス型枠を使わないのはもったいないです。

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