あなたが、1級、2級の建設施工管理技士の資格を取得しようとしているのであれば、
独学でも建築施工管理技士試験に受かることができるのか?
が気になるところだと思います。
今回は建築施工管理技士試験は独学でも受かるのか?また、その勉強方法、勉強時間について解説しています。
現在、建築施工管理技士試験の勉強中の方、これから建築施工管理技士試験の勉強を始めようとしている方の参考になれば幸いです。
1級、2級の建築施工管理技士試験は独学でも受かるのか?
建築施工管理技士試験は独学でも合格できる試験と言われています。
ただし、建築施工管理技士は、勉強時間でいうと200時間~300時間程は必要な試験です。
この時間を多く見るか、少なく見るかは人によって違うと思いますが、ざっと計算すると一日1時間でもゆうに半年以上はかかる計算です。
この勉強時間には、以下のような施工時の留意点を覚えることも含まれますが、この留意点を見てもらえばわかると思いますが、覚えるのは結構大変です。
独学と通信講座や予備校などとの違いとは?
今更言われなくても、というところだと思いますが、独学と予備校・通信講座との違いについて知っておきましょう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
独学 | ・自分のスケジュールで勉強できる ・費用がかからない | 学習計画を立てるのが難しい |
通信講座・予備校 | ・効率良く勉強できる ・学習計画を自分で立てなくてよい | ・費用がかかる ・時間の制約がある |
独学のメリットは自分の予定に合わせて勉強ができることと、費用がかからないことですが、デメリットともなる「学習計画を立てるのが難しい」という問題があります。
また、費用がかからないというイメージがありますが、参考書も1冊数千円しますので、何冊か購入するとそれなりの費用がかかることは認識しておいたほうが良いです。
通信講座・予備校のメリットは、スクール側が設定したカリキュラムを進めていく学習法になるので、効率よく勉強ができることです。
講座費用はかかりますが、その分合格に近づけるのであれば必要コストと割り切るのもありです。
また、通学タイプの予備校などですと、決まった時間の通学になるので時間の制約があるのもデメリットと言えばデメリットとなります。
1級、2級建築施工管理技士試験の勉強方法のコツとは?
建築施工管理技士の試験は1級と2級で違いはあるものの、勉強方法のコツとしてはある程度共通しているものです。
まず、建築施工管理技士試験に限定されませんが、資格試験の勉強方法としては、
- 参考書を使った勉強
- 動画を使った勉強
- 専門学校に通う
- 通信講座を受講する
が王道の勉強方法と言えるでしょう。
それぞれメリット、デメリットのようなものがありますので、その特徴を見てみます。
参考書を使った勉強方法
参考書での勉強はコストが安く、自分の都合の良い時にできるのがメリットです。
必要なものは参考書と過去問題集だけなので、1万円程度で勉強道具一式を揃えることもできます。
ただ、勉強のスケジュールや内容などは全部自分自身で考えなければならないので、自己管理がしっかりできていないと結構難しい勉強方法です。
私はこれで挫折する人をたくさん見てきました。
動画を使った勉強方法
動画での学習方法は主にYoutubeを使った勉強方法です。
Youtubeにある動画の教材であれば無料で勉強ができます。スマホでも勉強することが可能です。
ただし、動画だけではなく、参考書、過去問での勉強にプラスアルファとして活用する場合がほとんどだと思います。
こちらも参考書での勉強方法と同じで、自己管理ができないと難しいです。
教材動画を見て勉強していたはずが、いつの間にか関係ない動画を見ていたことってありますよね?
専門学校に通う
専門学校の場合は、通学スタイルが基本です。
授業の時間やカリキュラムが決まっているので、それに任せていれば授業は進めてもらえるので、自分から「勉強・勉強」してなくても、学習が進んでいきます。
また、講師がいるので分からないところは、その場で聞くことができるというメリットがあります。
ただし、費用が結構かかるのと、通学のため時間が制限されてしまうので、忙しい人や近くに専門学校がない人は厳しいかもしれません。
また、開始のタイミングなども決まっていることがあるので、ちょうどそのタイミングにはまればよいですが、思い立ったらすぐ、というわけにはいきません。
通信講座を受講する
私が一番おすすめするのが通信講座です。
通信講座というと、ユーキャンなどが有名ですが、社労士や宅建などの資格講座ばかりでなく、建築施工管技士の資格にも通信講座はあります。
専門学校は費用が結構かかりますが、通信講座の場合は費用が安く、でも、参考書や過去問で挑む独学よりもぐっと合格しやすくなります。
次からは級別のおすすめの勉強方法をご紹介します。
2級建築施工管理技士試験におすすめの勉強方法
2級建築施工管理技士の試験におすすめの勉強方法は、通信講座です。
参考書や過去問で勉強することで合格できる場合もありますが、やっぱり通信講座の学習セットの方が効率よく勉強することができます。
コスト的に通信講座の方が高く感じると思いますが、参考書や過去問をいくつか買うと通信講座を受講した場合の価格とそれほど変わらなかったりします。
それなら、最初から通信講座を受講した方が絶対に良いです。
テキストは合格に向けた最適なものが用意されていますので、独学の場合の参考書の選択時間を不要にしてくれます。
基本的には通信講座のテキストを進めていけば合格できるようになります。
2級建築施工管理技士合格までの勉強時間
2級建築施工管理技士試験の合格までに必要な勉強時間は100-300時間程度と言われています。
実務経験が豊富な人や他の施工管理技士の資格を持っている人はこれよりも短い時間で大丈夫だと思います。
仮に300時間必要だとして、6か月前から勉強を始めるとだいたい1日1.5時間くらいの勉強時間の確保が必要になります。
建築施工管理技士の試験範囲は広いため、覚えることも多いためこのくらいの時間が必要になるわけです。
1級建築施工管理技士試験におすすめの勉強方法
1級建築施工管理技士の試験におすすめの勉強方法は、専門学校です。
ですが、専門学校の場合は、通学しなければならないのと、時間が決められているので、実際に通うのは難しい場合がほとんどです。仕事もありますし。
なので、実際のところ通信講座+参考書で勉強するのが一番良いと思います。
1級でも通信講座で合格することは可能です。
ただし、通信講座だけでは不足していると思った場合は追加で参考書を購入してもよいと思います。
「不足している」というのは過去問をやってみてわからない問題が出てくれば、通信講座だけでは不足していると判断してもよいと思います。
なお、通信講座は添削サービスが付いているものを選ぶようにしましょう。
こういうやつです→添削サービスのある通信講座なぜなら記述形式の問題が出るからです。通信講座には記述回答の内容を添削してくれるサービスが付いているものがあります。そのような通信講座を選ぶようにするのが通信講座を選ぶ際のコツです。
1級建築施工管理技士合格までの勉強時間
1級建築施工管理技士試験の合格までに必要な勉強時間は100-400時間程度と言われています。
かなり幅がありますが、これも2級と同様に実務経験が豊富な場合や、他の施工管理技士の資格を持っている人であれば短くなることがあります。
仮に400時間必要だとして、6か月前から勉強を始めるとだいたい1日2時間から3時間くらいの勉強時間の確保が必要になります。
また、記述式の問題が出るため、文章を書くのが苦手な人はその分勉強時間も増えることになります。
記述式問題は施工経験の記述が問題となりますが、「工程管理」「品質管理」「建設副産物・環境安全」がテーマとなっていますので、しっかりと対策しましょう。
建築施工管理技士試験が独学で合格しにくい理由
建築施工管理技士試験は独学では合格しにくいと言われていますが、その理由はシンプルです。
それは、
試験勉強にかけている費用
です。
人間は、お金を一度支払ってしまうと、意地でも計画を実行しようとするのですが、独学だと過去問を買ってそれだけで勉強をしようとしたりしますよね。
そして、そのまま試験を受けてみて、不合格になるというパターンです。
全ての人に当てはまる話ではありませんが、「自分かも」と思った人もいるはずです。
必ずしもお金をかけて勉強する必要はありませんが、お金をかけて自分に投資しているというのは、その分だけ、やる気や継続に必ず影響します。
2級建築施工管理技士合格のためのおすすめの通信講座
1級、2級などの級に依存するものではありませんが、特に2級建築施工管理技士試験については通信講座との相性が良いです。
本気で合格したいのであれば、当サイトは以下の試験対策をおすすめします。
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サイトを見てもらえれば分かるように、受かるための仕掛けがたくさんあります。
中でも「添削サービス」がポイントです。
テキストも充実しているので、下手なテキストや過去問を買うよりお得です。
参考書もある程度揃えると1万円くらいになります。
その値段をかけたうえで自分で勉強のスケジュールを立てて勉強していくのであれば、スケジュール管理もしてくれる通信講座を使った方が絶対お得ですよ。
2級建築施工管理技士の試験の難易度は高いのか?
2級建築施工管理技士は、「第一次検定」と「第二次検定」の両試験に合格すると得られる資格です。
各検定の合格率は
- 「第一次検定(学科試験)」の合格率は35%前後
- 「第二次検定(実地試験)」の合格率は30%弱
となります。
国家資格の試験としてはそれほど難易度が高い検定ではないです。
ちなみに令和3年度から、施工管理技術検定の制度が変わって、「第一次検定」にも従来の「実地試験」で出題されていた能力問題の一部が追加されました。
そのため、「第一次検定」は以前の試験に比べて難易度が上がると思われましたが、実際の合格率は悪化しませんでした。
よって、試験内容が変わってもしっかりと勉強をしていれば、十分に対応できる内容と言えます。
建築施工管理技士の試験代はいくら?
建築施工管理技士の試験代(受検手数料)は、以下の通りです。
1級建築施工管理技士
- 第一次検定:10,800円
- 第二次検定:10,800円
願書は1部600円(消費税込み)となります。
2級建築施工管理技士
- 第一次・第二次検定(同日受検):10,800円
- 第二次検定のみ:5,400円
- 第一次検定のみ:5,400円
願書は1部600円(消費税込み)となります。
まとめ
建築施工管理技士試験は、独学でも受かる可能性は十分にあります。
成功の鍵は計画的な勉強と効果的な学習方法です。まず、目標を設定し、スケジュールを立てて勉強時間を確保しましょう。過去の試験問題を解くことや、模擬試験を受けることで、自分の弱点を特定し、焦点を合わせることが大切です。また、参考書やオンラインコースを利用して知識を習得し、メモや要約を作成して復習を効率化しましょう。
ただ、通信講座などを活用したほうが合格率は上がることは間違いありません。
費用はかかりますが、独学で勉強して落ちてしまうと受験代や時間が無駄になります。
そう考えると通信講座の方が一番コスパが良いかもしれませんね。
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