脚長とは?溶接の脚長・のど厚の意味・計算方法・基準を施工管理技士試験向けに解説

鉄骨造・溶接

※この記事にはプロモーションが含まれています。

脚長(きゃくちょう)は溶接施工管理において必須の用語です。

脚長とは

脚長(Leg Length)とは、隅肉溶接(すみにくようせつ)において、溶接ビードの断面における「溶接ルート(母材の交点)から溶接ビード表面の端部まで」の長さのことです。

脚長は溶接部の大きさを表す基本的な寸法であり、設計上の「サイズ(S)」として指定されます。

脚長とサイズの関係

設計図書に記載される「溶接サイズ」は設計脚長(指定脚長)のことで、実際の溶接部の脚長が設計サイズ以上になっているか検査します。

直交する2方向の脚長を「水平脚長」「垂直脚長」と呼び、両方の脚長が設計サイズ以上であることを確認します。

のど厚とは

のど厚(Throat Thickness)は、溶接ビード断面の「ルートから溶接ビード表面(仮想直線)までの垂直距離」です。

直角二等辺三角形の隅肉溶接の場合、のど厚=脚長×(1/√2)≒脚長×0.707となります。

例:脚長(サイズ)S=10mmの場合 → のど厚 = 10 × 0.707 ≒ 7.07mm

有効のど厚

有効のど厚は「有効長さ(溶接始端・終端のクレーターを除いた有効な溶接長さ)×のど厚」で有効断面積を求める際に使います。

有効のど厚 = 0.7 × サイズ(S)が計算上の簡便値です。

隅肉溶接のサイズ(脚長)の基準

建築工事標準仕様書(JASS 6)では隅肉溶接のサイズ(脚長)に最小値の規定があります。

薄いほうの母材の板厚をtとすると、最小サイズは以下のとおりです。t<6mmではS≧3mm(最小サイズ3mm)、6mm≦t<13mmではS≧5mm、13mm≦t<19mmではS≧6mm、t≧19mmではS≧8mmです。

母材板厚が厚いほど最小脚長も大きくなる点を覚えておきましょう。

脚長の検査方法

脚長の検査はスケール(溶接ゲージ)を使用します。

溶接ゲージは脚長・のど厚・ビード形状を簡便に測定できる専用工具です。

溶接完了後の外観検査では脚長が設計サイズ以上あることを確認します。脚長が不足している場合は補修溶接が必要です。

試験対策のポイント

施工管理技士試験では脚長に関して以下が頻出です。

脚長の定義(ルートから溶接表面端部までの長さ)、のど厚の計算(脚長×0.707)、最小サイズの規定(板厚に応じた最小脚長)、脚長の測定方法(溶接ゲージ)などです。

「のど厚=脚長×0.707」の関係式は必ず覚えておきましょう。

まとめ

脚長とは隅肉溶接のルートから溶接表面端部までの長さで、設計上の「サイズ(S)」に対応します。

のど厚は脚長×0.707(≒0.7)で求められます。

最小サイズは母材板厚に応じて3〜8mmが定められており、溶接ゲージで測定・確認します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました