鉄骨母屋(もや)は鉄骨造建築物の屋根を構成する重要な二次部材です。施工管理技士試験でも出題される用語ですので、役割・種類・関連部材との違いを理解しておきましょう。
母屋とは
母屋(もや・Purlin)とは、鉄骨造の屋根において、屋根材(折板・金属屋根パネルなど)を支えるために小屋梁または屋根梁と直交して水平に架け渡す二次部材のことです。「桁行き方向(建物の長さ方向)」に配置され、屋根材の荷重(積雪・屋根材自重)と風圧力を屋根梁・小屋梁に伝達します。
鉄骨母屋に使われる鋼材
鉄骨造の母屋には主に以下の鋼材が使用されます。リップ溝形鋼(C形鋼)が最も一般的で、軽量で強度があり加工・取付けが容易なため広く使用されます。溝形鋼(チャンネル鋼)も使用されますが、リップ溝形鋼より使用頻度は低いです。山形鋼(アングル)は小規模建築物の母屋に用いられることがあります。
母屋と胴縁の違い
母屋と胴縁(どうぶち)は似た役割の部材ですが、設置位置が異なります。母屋は屋根面に設置して屋根材を支える部材です。胴縁は外壁面に設置して外壁材を支える部材です。どちらも主架構(柱・梁)と屋根材・外壁材の間に介在する二次部材という点では共通しています。
母屋の配置と間隔
母屋の間隔(ピッチ)は屋根材の許容スパンと積雪荷重・風圧力に応じて決定します。一般的な折板屋根では600〜1,500mm程度の間隔で配置されます。母屋は屋根梁(小屋梁)の上フランジに、ボルト接合またはクリップ固定で取り付けます。
試験対策のポイント
施工管理技士試験では母屋に関して以下が頻出です。母屋の定義(屋根材を支える水平二次部材)、胴縁との違い(屋根面vs.外壁面)、使用鋼材(リップ溝形鋼が一般的)などです。「母屋は屋根・胴縁は外壁」という位置関係の違いを確実に覚えておきましょう。
まとめ
鉄骨母屋は屋根材(折板など)を支えるために屋根梁と直交して設ける二次部材です。リップ溝形鋼が最も多く使われます。胴縁が外壁材を支えるのに対し、母屋は屋根材を支える点が異なります。間隔は屋根材の許容スパンと荷重に応じて決定します。

