コン止め(コンクリート止め)はデッキプレートを使用したスラブ工事において欠かせない部材です。鉄骨造の床・屋根工事で使われる実務用語ですので、役割と施工方法を理解しておきましょう。
コン止めとは
コン止め(コンクリート止め・端部型枠)とは、デッキプレート(波形鋼板)を型枠として使用してコンクリートを打設する際に、デッキプレートの端部(スラブの端部・開口部周辺)からコンクリートが流れ出さないよう設ける鋼板製の堰板(せきいた)のことです。「コン止め板」「端部補強板」とも呼ばれます。
コン止めが必要な理由
デッキプレートは床スラブの型枠として機能しますが、スラブの端部(梁端・壁際・開口部まわり)では型枠が途切れます。コンクリート打設時にこの端部から生コンクリートが流れ出すと、スラブの形状が設計どおりにならず強度不足・施工不良の原因になります。コン止めはこの流出を防ぐ「仮設の堰板」として機能します。
コン止めの種類と材料
コン止めの主な種類として、鋼板製コン止め(薄鋼板を曲げ加工したもの)が一般的です。デッキプレートの波形に合わせた専用形状の製品も市販されています。コンクリート打設後も残置(埋め込み)するタイプと、脱型するタイプがあります。
デッキプレートとの関係
デッキプレート(デッキ)は床スラブの型枠兼引張鉄筋として機能する波形鋼板です。デッキプレートを使った合成スラブ(デッキ合成スラブ)では、スタッドジベルで鉄骨梁と一体化します。コン止めはデッキプレートの端部処理として必ずセットで施工されます。
施工上の注意点
コン止めはコンクリート打設前に確実に固定しておく必要があります。固定不足だとコンクリートの側圧でコン止めが外れ、コンクリートが流れ出す事故につながります。コン止めの高さはスラブ厚に合わせて正確に設置します。
まとめ
コン止めはデッキプレートを使ったスラブ工事でコンクリートの流れ出しを防ぐ端部の堰板です。デッキプレートの端部・開口部まわりに設置し、コンクリート打設前に確実に固定します。デッキプレート・スタッドジベルとセットで覚えておきましょう。

