断面二次モーメントとは?求め方・公式・単位を施工管理技士試験向けに解説

構造力学

※この記事にはプロモーションが含まれています。

断面二次モーメント(I)は、部材の曲げに対する剛性(変形しにくさ)を表す指標です。たわみ計算・断面係数の計算に必須の概念であり、施工管理技士試験の構造力学分野でも頻出です。

断面二次モーメントとは

断面二次モーメント(I:Moment of Inertia of Area)は、断面の形状・寸法が曲げ変形に対してどれだけ抵抗できるかを表す値です。断面二次モーメントが大きいほど、同じ荷重・スパンでもたわみが小さくなります。

単位はmm⁴(ミリメートルの4乗)またはcm⁴(センチメートルの4乗)で表します。

断面二次モーメントの公式

長方形断面(幅b × 高さh)

I = b × h³ ÷ 12

例:幅100mm × 高さ200mmの長方形断面 → I = 100 × 200³ ÷ 12 = 100 × 8,000,000 ÷ 12 ≒ 66,666,667mm⁴ ≒ 6,667cm⁴

円形断面(直径d)

I = π × d⁴ ÷ 64 ≒ 0.0491 × d⁴

例:直径100mmの円形断面 → I = 3.14159 × 100⁴ ÷ 64 ≒ 4,909,000mm⁴ ≒ 490.9cm⁴

断面二次モーメントと断面係数の違い

断面二次モーメント(I)と断面係数(Z)はどちらも断面の曲げ強度に関する指標ですが、用途が異なります。断面二次モーメント(I)はたわみ計算(変形量の計算)に使います。断面係数(Z = I/e)は許容曲げ応力度の計算(強度チェック)に使います。どちらも断面の「高さhの大きさ」が最も影響します(I はh³、Zはh²に比例)。

高さを2倍にするとどうなるか

長方形断面でhを2倍にすると、断面二次モーメントはI = bh³/12のh³部分が2³=8倍になるため、Iは8倍になります。たわみはIに反比例するため、たわみは1/8に減少します。試験では「梁の高さを2倍にするとたわみは何分の1になるか(答え:1/8)」という問題がよく出ます。

試験対策のポイント

施工管理技士試験では断面二次モーメントに関して以下が頻出です。長方形断面の公式(I=bh³/12)を使った計算問題、断面係数Zとの違いと使い分け、「高さを2倍にするとIは何倍か(8倍)」という比較問題などです。

まとめ

断面二次モーメント(I)は部材の曲げ剛性を表す指標で、単位はmm⁴・cm⁴です。長方形断面ではI=bh³/12で求めます。たわみ計算(δ=PL³/48EI)の分母に使われ、Iが大きいほどたわみが小さくなります。高さhが最も影響(h³乗)するため、梁の高さを大きくすることがたわみ低減に効果的です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました