片持ち梁の曲げモーメント・たわみの求め方|公式と計算例を徹底解説

構造力学

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片持ち梁(カンチレバー:Cantilever)は一端が固定され、他端が自由になった梁です。バルコニー・庇(ひさし)・片持ち階段など建築物でよく使われる構造形式で、施工管理技士試験でも頻出テーマです。

片持ち梁とは

片持ち梁は一端(固定端)が壁・柱に固定され、もう一端(自由端)が支持されていない梁です。固定端では曲げモーメント・せん断力・水平反力が生じ、自由端では変位(たわみ)が最大となります。

片持ち梁の公式まとめ

先端集中荷重Pが作用する場合

最大曲げモーメント(固定端):Mmax = P × L。最大せん断力(全区間一定):Qmax = P。先端最大たわみ:δmax = PL³ ÷ (3EI)。

例:スパン2m、先端集中荷重15kNの片持ち梁 → Mmax = 15 × 2 = 30kN·m、Qmax = 15kN、δmax = 15 × 2³ ÷ (3EI) = 40 ÷ (3EI)

等分布荷重w(kN/m)が全スパンに作用する場合

最大曲げモーメント(固定端):Mmax = w × L² ÷ 2。最大せん断力(固定端):Qmax = w × L。先端最大たわみ:δmax = wL⁴ ÷ (8EI)。

例:スパン3m、等分布荷重10kN/mの片持ち梁 → Mmax = 10 × 3² ÷ 2 = 45kN·m、Qmax = 10 × 3 = 30kN

単純梁との比較

同じスパン・荷重の場合、片持ち梁は単純梁より大きな応力・変形が生じます。集中荷重時の最大曲げモーメントは、単純梁がMmax=PL/4に対し片持ち梁はMmax=PLで4倍大きくなります。たわみは単純梁がδ=PL³/48EIに対し片持ち梁はδ=PL³/3EIで16倍大きくなります。これらの倍率は試験頻出です。

M図・Q図の形状

先端集中荷重の場合、M図は固定端で最大(三角形状)、Q図は全区間で一定(長方形状)になります。等分布荷重の場合、M図は固定端で最大の放物線状、Q図は固定端で最大の三角形状になります。

試験対策のポイント

片持ち梁の問題では「最大曲げモーメントはどこに発生するか(固定端)」「単純梁と比べてたわみは何倍か(16倍)」という問題が頻出です。公式を単純梁とセットで覚えておきましょう。

まとめ

片持ち梁の最大曲げモーメントは固定端でMmax=PL、たわみは自由端でδ=PL³/3EIです。単純梁と比べてMは4倍・δは16倍大きくなります。M図は三角形(固定端最大)、Q図は長方形(全区間一定)になることをセットで覚えましょう。

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