鉄骨まんじゅうは鉄骨造の柱脚施工で使われる現場用語です。ニッチな用語ですが施工管理の実務でよく使われるため、役割と施工方法を理解しておきましょう。
鉄骨まんじゅうとは
鉄骨まんじゅう(饅頭)とは、鉄骨造の柱脚部において、ベースプレート(柱の底部に溶接した鋼板)の下に充填するグラウト材(無収縮モルタル)の盛り上がった部分のことです。形状が饅頭(まんじゅう)に似ていることからこの名称で呼ばれています。「柱脚グラウト」「ベースモルタル」とも呼ばれます。
鉄骨まんじゅうの役割
鉄骨まんじゅう(グラウト充填)の主な役割は以下の3点です。ベースプレートと基礎コンクリートの密着・一体化(アンカーボルトで固定したベースプレートと基礎コンクリートの間の隙間を充填して荷重を均等に伝達する)、柱脚の固定(回転・移動を拘束して設計上の固定柱脚または半固定柱脚を実現する)、防食・防水(鋼材が露出しないようにカバーして腐食を防止する)です。
施工手順
鉄骨まんじゅうの施工手順は以下のとおりです。まずアンカーボルトを基礎コンクリートに埋め込みます(先行型または後付け型)。次に柱建方時にベースプレートをアンカーボルトに通して設置します。レベル調整(高さ・水平の精度確認)を行い、建て入れ直し後にナットを本締めします。最後に無収縮モルタル(グラウト材)をベースプレート下の空間に圧入・充填します。モルタルが硬化するとまんじゅう状に固まります。
グラウト材の品質管理
グラウト材には無収縮モルタル(硬化時に収縮しない特殊セメント系材料)を使用します。収縮するモルタルを使うとベースプレートとの間に隙間が生じ、荷重伝達が不均一になります。グラウト後の養生中は荷重をかけない・衝撃を与えないよう注意が必要です。
まとめ
鉄骨まんじゅうは柱脚ベースプレート下に充填する無収縮モルタル(グラウト)の饅頭状の盛り上がり部分です。ベースプレートと基礎コンクリートを一体化させ、柱脚の荷重伝達・固定を確保します。無収縮モルタルを使用することが品質管理上の重要ポイントです。

