ボンドブレーカーの留意点について徹底解説。マスキングテープで代用できるの?

2級建築施工管理

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ボンドブレーカーとは、別名「絶縁テープ」とも言い、目地が深くない場合に、シーリング材の3面接着を回避する目的で目地底に張り付けるテープ状の材料の事を言います。

そのボンドブレーカーの施工時の留意点について解説します。

ボンドブレーカーの留意点について徹底解説

ボンドブレーカーの施工時の留意点としては、

施工時に下部に浮きが生じないように目地底に入念に押し込む

ことです。

なお、国交省の建築工事共通仕様書で、「紙、布、プラスチックフィルム等の粘着テープで、シーリング材と接着しないものとする」と定められています。

素材の種類としては、

  • クラフトテープ(ポリウレタン系、ポリサルファイド系用)
  • ポリエチテープ(ポリイソブチレン系、シリコーン系、変成シリコーン系用)

があり、基本的にはシーリング材の材質に合わせたボンドブレーカーを使用します。

どうしてボンドブレーカーが使われるの?

ところで、どうしてボンドブレーカーが使われているか知っていますか?

ボンドブレーカーはシーリングの際に使われるものです。

そのシーリングは外壁材のボードとボードの継ぎ目(目地)にゴムのような弾性のある材料を注入することで、ボードとボードをつなぐ接着剤のような役割をしています。

そして、このシーリングの施工方法には

  • 2面接着
  • 3面接着

というものがあります。

そのままなんですが、

  • 2面接着は2つの面がシーリング材と接着している状態
  • 3面接着は3つの面がシーリング材と接着している状態

を指しています。

そして、2面接着の方がシーリング材の寿命を延ばすことが出来るといわれています。

そこで、ボンドブレーカーを使用し、この2面接着(3面のうちの1面にシーリング材が直接外壁の地に触れない状態)を実現しているわけです。

どうして、2面接着の方が寿命が長くなるかと言うと、シーリング材は環境や温度の変化によって、多少伸び縮みをしています。

その際に3面が接着されている遊びがない3面接着の状態だと、目地割れという現象が起きやすくなりますし、また、地震などで大きく変形した際にはシーリングが大きく割れてしまう危険があるのです。

そのため、ボンドブレーカーで2面接着を実現させているということです。

ボンドブレーカーはマスキングテープで代用できるのか?

ボンドブレーカーはマスキングテープで代用できるのかというと、

マスキングテープの素材によります

ボンドブレーカーの要件は、「シーリング材と接着しない」なので、変成シリコーンであればポリエチレンテープであれば接着しないので使えます。

逆に接着してしまうような紙とか布素材のマスキングテープは使うことはできない、ということになります。

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